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何て年だ。 [雑記]

波乱の2011年。

来週には新年を迎える。


思い返せば厄災と共に、全てが悪い方に流れた年だった気がする。

いい事を思い浮かべようとして見るのだが、
今現在がキツイ所為か、なにも思いつかない。

今、時間が欲しいと切に想う。

やりたいこと、やらねばならないこと
時間が無い時に限って、次々出てくるもの。



でもその時間さえも、来年からは持てあますようになるのかな・・。

体がもう休めと言っているのかもしれないけれど・・w


それでも今日は耶蘇のかみさまの降誕日。

せめてすべての苦しむもの、哀しむもの、絶望に沈むものにも
ほんの少しでもいいから、優しい光が胸の内に灯ることがありますように。

その蒼ざめた頬が、薔薇色に輝く時がいつかきますように。


クリスマス、おめでとう。


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『氷の修行』 千差万別のいいっぱなし物語 ~語られなかった物語 2  パターンE  リヴリー小説 [創作]

これは、友人のブログから頂いた文章をイメージで膨らませたものです。

以下、友人の許可を得てその文を転写させて頂きます。

  
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雪がどうしてあんなにもハッとする白さを放つのかを、ようやく彼は思い知り、歯と体を震わせたまま、あふれ出る涙を止める事ができませんでした。


 以前別のブログで気まぐれでやっていたものです。

一行だけ描写をし、残りの前後は読み手にすべて補完してもらう千差万別のいいっぱなし物語。

なので一行の中にどれだけの情報量を詰め込めるか、どれだけ空気や温度を持たせられるかの挑戦でもありますねw

皆さんはどんな物語を読み解けましたか。



 ΨΨΨΨΨΨΨΨΨΨΨΨΨΨΨΨΨΨΨΨΨΨΨΨΨΨΨΨΨΨΨΨΨΨΨΨΨΨΨΨΨΨΨΨΨΨΨΨΨΨΨΨΨΨΨΨΨΨΨΨ



さて、ここからみたび、もうひとつの物語が生まれました。



『氷の修行』


ムシチョウのノドくんは、その赤い羽根がとても自慢です。

なぜなら、その赤は、
彼が大好きな正義のヒーローを助ける、大きな鳥の色と同じだからです。

ノドくんはかっこいいヒーローになりたいと、日々こっそり修行を欠かしません。

それは暑い夏も、今日のように池に氷が張る日も同じでした。


今日も仲良しのトビネのイェルクッシェくんとノドくんは、
今年初めて凍った池へと修行にきました。

「この木から飛び降りてしゅたたんっ!て立つ修行だよ!
カッコいいポーズも忘れずにね?!」

話しながらもうイェルクッシェくんは、池のほとりにある大きな木の中ほどの枝に立っています。
「それ~っ!しゅやや~んっ!!」

イェルクッシェくんは足を前にしてしりもちをついたまま、
池の上をつーーっとすべってゆきました。

「あははははは!おもしろいなぁ!すべるすべる!」

イェルクッシェくんは元気に立ち上がるとまた木によじ登り始めます。
「それぇ~~っ!しゅやや~~んっ!!」

今度は腹這いのまま、お腹ですい~~っとすべってゆきます。

「あはははははははっ!」

木登りの上手くないノドくんもやっと木に登ると、えいっと飛び降りました。

すると・・・


ぴしぴしぴし・・。

足元から、不気味な音が・・。

「あ、あ、あ、・・」

ああ!なんと言う事でしょう。
トビネのイェルクッシェくんを支えた、今年初めての池の氷は
大きなムシチョウのノドくんを支えるには、まだ薄すぎたようです。

ばりばりばり。
ばしゃばしゃばしゃ。
ごぼごぼごぼ。

びっくりしたイェルクッシェくんが、助けようと駆け寄ろうとしますが
氷と雪のために、つるつる滑って上手くゆきません。

「ノドく~ん!しっかり~っ!がんばれ~~~っ!!」

ノドくんは一生懸命、割れた氷のふちに掴まろうとしますが、
手も足も羽根もきんきんと冷たく濡れて、痺れてうまくゆきません。

しかも薄く積もった雪も白く、氷も白く、
やっと掴まろうとしたノドくんの目測を狂わせ、拒絶します。
体中に無数の針を刺されたように痛くなってきました。

イェルクッシェくんが、氷の上をつるつると走りながら叫びます。

「がんばれっ!今、たすけにゆくよ!!たちあがるんだっ!」

声を聞きつけて、ノドくんは最後の力を振り絞ってたちあがりました。

・・・あれ・・?

なんと幸いな事に池の水は浅く、ノドくんの胸のあたりしかありませんでした。

びしょぬれになったノドくんはかちかちに凍りながら、ようよう木の根元に座り込みました。


「ノドくん、大丈夫かい?」

割れた氷の横を、そろりそろりと渡って来たイェルクッシェくんが、心配そうにのぞき込みました。

ノドくんはとぎれとぎれに言葉を切りながら、つぶやきました。

「修行、って・・・大変、なんだね・・。」
「ぼく・・・。目の前が…全部、まっしろでね・・・?なにが、なんだか・・・わからなく・・・なって・・ね・・?」

「うん。白は始まりの色なんだね!
だってお絵かきをする前の画用紙は真っ白だもの!」

「始まりと、おしまいって、おんなじ・・色・・・なのかな・・・?
だから、あんなに…みんな、真っ白・・・なのかな・・?
僕、もう・・おしまいかと・・・・おもったよ・・・。」

ノドくんはぽつんとつぶやきました。


「僕、ヒーローよりも、やっぱりヒーローを助けるトリさんでいいや。」


雪がどうしてあんなにもハッとする白さを放つのかを、
ようやくノドくんは思い知り、歯と体を震わせたまま、
あふれ出る涙を止める事ができませんでした。






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『御子』 千差万別のいいっぱなし物語 ~語られなかった物語 2  パターンD  [創作]

これは、友人のブログから頂いた文章をイメージで膨らませたものです。

以下、友人の許可を得てその文を転写させて頂きます。

  
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雪がどうしてあんなにもハッとする白さを放つのかを、ようやく彼は思い知り、歯と体を震わせたまま、あふれ出る涙を止める事ができませんでした。
  
以前別のブログで気まぐれでやっていたものです。

一行だけ描写をし、残りの前後は読み手にすべて補完してもらう千差万別のいいっぱなし物語。

なので一行の中にどれだけの情報量を詰め込めるか、どれだけ空気や温度を持たせられるかの挑戦でもありますねw

皆さんはどんな物語を読み解けましたか。



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さて、ここからもうひとつの物語が生まれました。

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『雪』  千差万別のいいっぱなし物語 ~語られなかった物語 2  [創作]

これは、友人のブログから頂いた文章をイメージで膨らませたものです。

以下、友人の許可を得てその文を転写させて頂きます。

  
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雪がどうしてあんなにもハッとする白さを放つのかを、ようやく彼は思い知り、歯と体を震わせたまま、あふれ出る涙を止める事ができませんでした。
  
以前別のブログで気まぐれでやっていたものです。

一行だけ描写をし、残りの前後は読み手にすべて補完してもらう千差万別のいいっぱなし物語。

なので一行の中にどれだけの情報量を詰め込めるか、どれだけ空気や温度を持たせられるかの挑戦でもありますねw

皆さんはどんな物語を読み解けましたか。



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さて、ここからひとつの物語が生まれました。



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今年は絵が描けず。 [雑記]

無精な僕が年一度だけ張り切る今日を迎えました。

僕の親友の誕生日。

毎年(これでもw)考えて考え抜いた、ヘタクソな詩を贈り、
それにもましてお見苦しい絵を描いてみたり・・・。

今年は震災の前よりの体の不調の上に
震災の諸々が重なり
あまりのクオリティーの低さに、絵は断念。
(嗚呼。なんという言い訳がましさよ・・・。)

詩のみを贈らせて頂きます。

どうぞこっそりとお受け取りくださいますよう・・。

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『花』 千差万別のいいっぱなし物語 ~語られなかった物語  [創作]

これは、友人のブログから頂いた文章をイメージで膨らませたものです。

以下、友人の許可を得てその文を転写させて頂きます。

  
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  神様は思いました。誰が自分を罰してくれるだろう。誰が間違いを指摘してくれるだろう。  



以前別のブログで気まぐれでやっていたものです。

一行だけ描写をし、残りの前後は読み手にすべて補完してもらう千差万別のいいっぱなし物語。

なので一行の中にどれだけの情報量を詰め込めるか、どれだけ空気や温度を持たせられるかの挑戦でもありますねw

皆さんはどんな物語を読み解けましたか。



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さて、ここからひとつの物語が生まれました。


『花』


神様は思いました。誰が自分を罰してくれるだろう。
誰が間違いを指摘してくれるだろう。

神さまの手には一輪の花が握られています。
かつて瑞々しかったその野花は、
既にしおれて、ちいさな首をぐったりと垂れていました。
神さまは静かにその花を見つめて、
その花をいっぱいに両手に抱えていた
幼い少女の笑顔を想い出していました。

慈しんで創り上げた大地。
愛おしんで生まれさせた生命。
夢見た理想郷を実現させるために
育んできた気の遠くなる時間と力。

それを一瞬で無に帰してしまったやりきれない脱力感と絶望。

始めからなんてできない。
花は新しく創っても、同じ花ではない。
少女も生まれても同じ少女ではない。
滅ぼしても、創りだしても
決してたどり着く事のない、繰り返される無限の螺旋。

神さまはそっと手の中の花を離しました。
花は背後からの熱風に抗うように空高く舞い上がります。

「さあ、まいりましょう。」
脇に控えていた天使が感情を殺した堅い声で促しました。
振り向く神さまの目に
まだ燃え続けている町と人々の様子が映ります。

ソドムと呼ばれ、長く人々の記憶に刻まれるその町の夜明けのことでした。


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リヴリー小説 短編 『オメデトウ』  [創作]

ジャスミンさんのお誕生日の帰り道。
ノドくんとイェルクッシェくんはスキップしながら、仲良く並んで僕の前を歩いていました。

「ジャスミンさん、にこにこしていたねぇ。」
「うんっ!ケーキ、美味しかったねぇ。」
「うんっ!毎日お誕生日ならいいのにねぇ。
そうしたら、みんなにこにこかなぁ?」

♪「お誕生日おめでとー お誕生日おめでとー!」
♪「おめでとー ジャスミンさーん」
♪「お誕生日 おめでとーっ!」

二匹はまた顔を見合わせて大きな声で笑いあいました。

イェルクッシェくんはぴょんぴょーんと
道の傍に揺れる紫陽花の大きな花の前にゆくと、首をかしげました。
「君のお誕生日はいつなの?」
くるくると大きなお目々をめぐらせると
今度はよそのお庭のお蜜柑の若木で
むしゃむしゃと葉っぱを懸命に食べているアオムシを見つけました。
さっそくぴょーんぴょんと近付いて、
その細いお指で、そおっとつつきました。
「君のお誕生日はいつ?」

そして立ち止まって振り返って待っていた、僕とノドくんの所へ
すごい勢いで駆け戻ると、
「ねぇ?どうしてなの武彦さん?」と見上げました。
「どうして、お誕生日はオメデトウなの?」
「そうですねぇ・・・。」

「きっとこうしておんなじ場所で出会って、
おんなじ時間を過ごせることがとっても嬉しいから
頑張って生まれてきてくれてありがとう、
また会えてよかったね?で、おめでとうなのかもしれませんね。」
「そうなのかぁ。」
イェルクッシェくんはにこにこと笑いました。
「じゃあ、僕もノドくんも、ジャスミンさんもポイトコナくんも、
ゼフォンも武彦さんも響鬼さんも、みいんなおめでとうだねっ!」
「はい。」
僕は思わずイェルクッシェくんの小さな頭をいい子いい子と撫ぜました。
「えへへへ~。」
イェルクッシェくんは目をつぶって笑いながら、ふわふわのシッポを元気に振りました。




数日後の夜中。
イェルクッシェくんはとても怖い夢を見た気がして、飛び起きました。
胸は大きな音を立ててどきどきしています。

「ゼフォン!ゼフォーンッ!」

イェルクッシェくんは一番の親友で、一番大好きな人の名前を呼びました。
薄暗い月明かりに照らされて、彼の親友はぐっすり眠っているようです。
イェルクッシェくんは力いっぱい走ってゼフォンさんの胸に乗ると
腕の中にぐりぐりと頭を押しこみました。

「おや・・?イェルクッシェ。どうしたの?」
目を覚ましたゼフォンさんはそっとその頭を撫でてやりました。
「ゼフォン・・。僕ね・・。ええとね・・・?」

うんと疲れてお仕事をしてきたゼフォンさんを起こしてしまった申し訳なさと
起きてくれた安心感と、撫でてもらった嬉しさで
イェルクッシェくんは涙がこぼれそうになって、口をつぐみました。

それから、お顔をゼフォンさんの胸につけて、大きな声で言いました。
「ゼフォン。おめでとうなのっ!とってもとっても、おめでとうなのっ!」

ゼフォンさんは何がおめでとうだったっけ、とぼんやり考えましたが、
イェルクッシェくんがすやすやとまた寝息を立てて安心して眠るまで
優しく撫でてくれていました。

優しい月の光が小さな窓からそんな二人を包んでいます。



明日の朝、目が覚めたら今度こそほんとうにおめでとうですね。

イェルクッシェくん、お誕生日おめでとう^^
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『レイキの教科書』 青木克行先生 青木勇一郎先生 共著 [本の紹介]

この度、「レイキの教科書」が発売されました。

http://www.yorokobi36.com/aurareiki/reikinokyokasho.html


そも、レイキとはなんぞや。

僕も多くは日本以外などで、医療行為以外の補助的な役割で使われているらしい、
と言うくらいの知識しかありませんでした。

親しい友人からレイキの事を伺い
その不思議なパワーを知りたいと思うようになりました。
彼が師事している先生がこの度本を上梓されると知らされ
さっそく申し込ませていただく事に。
まだ手元に届きませんが、
まったくと言っていいほどレイキの事が解らない僕にとっては
教科書となるレイキとは何ともありがたい。

様々な困難を乗り越えなければならなかったへたれな僕は、
いくつかの宗教や宗派のお話しを伺う機会がありました。
そうしてゆくうちに辿りついた先は、
少なくても僕は、自力本願でありたいという意思でした。
ひとりひとりの持つ、人のパワーは
様々な色合いを帯びて、時に泣けてくるほど美しい。

それでもこれまで生きてきた上で
人の力だけでは如何しがたい現象も目の当たりにしてきました。
それは地域的、民族的な宗教に縛られることのない
大きな意味での人の力を超えたものがあるのではないかと言う、漠然とした想いでした。

この本に出会えた事も必然であるのなら
僕は沢山の扉のひとつを開く事が出来るだろうか?

今は期待でいっぱいです。
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ちいさき友に [詩]

君もまた出会ったひとつの命

なんて暖かく愛おしい命

無垢な信頼に見上げる瞳に
やわらかく押しつけられたその小さな頭に
どれだけの安らぎを与えられただろう

君もまた逝くのか
その焼きつけられた記憶の残像を残して
君もまた夢となるのか

せめて幾多の感謝をこめて
君の名を呼ぼう
出会う事の出来た命を歓ぼう

いつかまた神の庭で廻りあえる日を待ち望む


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浜岡原発停止か。 [雑記]

昨日出かけていた僕は、首相のこの指示があった事を知らなかった。

まさしく驚きの一報。


それにより起こるであろう、
経済の停滞から始まる、失業率の増加、
直ぐ眼先に迫っている、夏場の電力不足による様々な健康被害を含む不具合。
主に火力に頼むとすれば、環境の悪化による長期にわたるであろうCO2問題・・。
世間の事に疎い僕だって、その位の不安材料が浮かんでくる。

原発は、電力が足りなくなったから、数時間だけ動かせば良い、と言う種類のものではない。
そこに住み、生活をしている人を犠牲にして享受していいものでもない。
地震大国の日本。
今作動している浜岡以外の原発にしても、
M7クラス以上の地震が絶対起きない、という保証はない。
一度止められた大きすぎる火は、果たしてまた灯される事をよしとするのか。

想定しきれなかった福島原発の事故。
今後三十年以内に、70%を超える確率で起こると言われている東海地震。
その中心ともいえる場所に位置する浜岡原発の停止は
国を、国民を守る立場にある政府としては
福島原発の轍を踏まないための、遅きに過ぎる決断なのかもしれないとも僕は思う。

莫大な税金を投じ、莫大な利益を生み、
膨大な人的被害と生活と、そこに営まれてきていたその数ぶんの穏やかな日々を
根こそぎ奪い取った痛みと苦しみと悲しみを
再びこの地で繰り返す愚かさだけは、勘弁してもらいたいと思う。

ただ、政府は国民の不安を払拭するだけでなく、
勿論、自身の政治生命の存続のポーズだけではなく
代わりになる新たなエネルギーの普及の確保と
最大の経済成長の支障となっている、企業の縮小により
本当に働きたい人が働けない現状を打破して欲しい。

経済的、身体的弱者にこれ以負担がくれば、
これから先の未来に僕らは希望も見出せなくなってしまう。

行き当たりばったりで、口先だけの生活をして代価を貰うものも中にはいるが、
大多数の真面目な若者たちは、少ない賃金で朝早くから夜遅くまで労働をし、
先の見えない生活を強いられているのが現状なのだから。


クリーンで安全、そのうえ火力の大きい『原発』というひとつの神話が終焉を告げようとしている。
それはかつては、未来への明るい希望であり
ますます伸びようと遥か先まで手に入れようとした、人間の欲望でもあり傲慢でもあったかもしれない。


僕らはこれから何を奪われ、何を手に入れることが出来るのだろう。



願わくば、せめて愛する者の笑顔を護ることのできる未来であらんことを。
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