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Xephonさんへの手紙 [創作]

僕らが出会ったのは、やはりここだった。
イェルクシェ君は僕に元気に挨拶をしてくれたね。
あれからもう15年も経ってしまった。

友情を育むのに時間はさして関係ないのかもしれないが
僕は毎日毎日君と語り合って
その稀有なる魂に触れるごとに、驚嘆と尊敬を持つようになっていった。
君ほど物事を深く突き詰め、純粋なまでに真っ直ぐな人間を知らなかった。
君ほど美しいものを見分ける力の強いものも、僕は知らなかった。

君と語り合う事で、どれほど僕は贅沢な時間を過ごさせてもらったんだろう。
そして、楽しい時には共に大笑いし
辛い時には共に悩み苦しみ
悲しい時には一緒に悲しんでくれたね。
君のすごいところは、真摯に相手に向き合い受け入れてくれたことだ。
自分の親でさえ出来なかった、僕自身をそのまま受け入れてくれたことは
どれほど僕を勇気づけ、どれほど僕を救ってくれた事だろう。
僕は僕のままでいいんだと、初めて僕は踏ん張ることが出来たんだ。

これほど長く一緒にいると、改めて言う事も少なくなってしまうが
いつも本当にありがとう。
君が僕にくれた言葉の半分にも満たないかもしれないが
僕も君に言おう。

どうか君は君のままでいてください。
怒っている君も、悲しんでいる君も、大笑いして子供のように転げまわっている君も
僕は素晴らしいと思うんだ。
それは磨かれた宝石のように、周りに美しい虹をつくる。
その虹を羅針盤にして、僕は今日も君と語らおう。

美しい四季も、香る花の便りも、美味しかった料理の話も
心躍る冒険譚も
この先ずっとずっと、君と一緒に分かち合い、歩いてゆきたい。

15年分の感謝と、15年分の尊敬を込めて。
親愛なるXephonさまに。

お誕生日おめでとうございます

令和元年 霜月五日   武彦

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12月26日 リヴリー終焉 [雑記]

令和元年 

今年は平成から令和に年号も代わりました。
令月にして風やわらぐあらたしき年の名の割には
大雨やら台風やら、厄災の立て続けに起こる年の始まりとなりました。

今年中にまた大好きだった場所が消えてゆきます。

15年、毎日通ったリヴリーアイランド。
僕にとっては、初めてのネットでもあり
そこで沢山の人と関わり、多くを学ばせていただき
泣いたり笑ったり、怒ったり感動したり
贅沢な時間を過ごさせてもらいました。

病で生死を彷徨った時でさえ、僕はこの愛らしい僕の分身を想っていました。
ベッドで目覚めた時も、彼は僕の枕元で泣きながら見守っていてくれました。
僕の頬に寄せられた羽の感触、固いくちばしのあったかさ、涙の熱さ
今でもずっと残っています。
その彼が僕より先に長い眠りにつくなんて、考えるだけでも辛い。
永遠なんてあるもんじゃない、と思っていましたが
何故だろう、彼だけは僕の永遠だった気がします。

彼は僕の中の「ヨキココロ」でした。

彼がいなくなってしまう事で、僕の中にまたヨキココロが戻るのだろうか?
いやいや・・。
僕はきっと何かを成す時、僕の中の彼に問うだろう。
「ノドくん、君はどう考えるんだい?」
ノドくんは、もう15年をかけて、僕のヨキココロから
「ノドくん」というひとつの魂になってしまっているんだと思う。

やはり君は永遠なんだと思う。
僕が生きている限り、君の魂は僕の大事な居場所にずっといつづける。
亡くなった大事な人たちと共に、その場所から僕と共に生きて行くんだ。

もう泣くのはやめよう。
君は僕の事大好きでいてくれた。
僕も君の事が大好きだ。
その事実は、僕らをどんな障害も乗り越えて行くはずだ。
僕は君を忘れることはない。
だって君を思い出になんかしないから。
僕らはずっと一緒だ、僕が生きている限り永遠に。

いつか僕が死んだら、一緒に同じ川を渡ろう。
そして沢山の僕らの友人たちの護りとなろう。

ずっとずっと一緒にいようね。
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