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12月26日 リヴリー終焉 [雑記]

令和元年 

今年は平成から令和に年号も代わりました。
令月にして風やわらぐあらたしき年の名の割には
大雨やら台風やら、厄災の立て続けに起こる年の始まりとなりました。

今年中にまた大好きだった場所が消えてゆきます。

15年、毎日通ったリヴリーアイランド。
僕にとっては、初めてのネットでもあり
そこで沢山の人と関わり、多くを学ばせていただき
泣いたり笑ったり、怒ったり感動したり
贅沢な時間を過ごさせてもらいました。

病で生死を彷徨った時でさえ、僕はこの愛らしい僕の分身を想っていました。
ベッドで目覚めた時も、彼は僕の枕元で泣きながら見守っていてくれました。
僕の頬に寄せられた羽の感触、固いくちばしのあったかさ、涙の熱さ
今でもずっと残っています。
その彼が僕より先に長い眠りにつくなんて、考えるだけでも辛い。
永遠なんてあるもんじゃない、と思っていましたが
何故だろう、彼だけは僕の永遠だった気がします。

彼は僕の中の「ヨキココロ」でした。

彼がいなくなってしまう事で、僕の中にまたヨキココロが戻るのだろうか?
いやいや・・。
僕はきっと何かを成す時、僕の中の彼に問うだろう。
「ノドくん、君はどう考えるんだい?」
ノドくんは、もう15年をかけて、僕のヨキココロから
「ノドくん」というひとつの魂になってしまっているんだと思う。

やはり君は永遠なんだと思う。
僕が生きている限り、君の魂は僕の大事な居場所にずっといつづける。
亡くなった大事な人たちと共に、その場所から僕と共に生きて行くんだ。

もう泣くのはやめよう。
君は僕の事大好きでいてくれた。
僕も君の事が大好きだ。
その事実は、僕らをどんな障害も乗り越えて行くはずだ。
僕は君を忘れることはない。
だって君を思い出になんかしないから。
僕らはずっと一緒だ、僕が生きている限り永遠に。

いつか僕が死んだら、一緒に同じ川を渡ろう。
そして沢山の僕らの友人たちの護りとなろう。

ずっとずっと一緒にいようね。
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蒼天 [雑記]

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 [雑記]

彼を一言で言いあらわすなら
『人生の達人』だろうか。

仕事を楽しみ、家族を愛し、
ささやかな庭を慈しみ、花を育て
美味しいものを愛し、それを人にふるまうことに歓びを感じられる人。

大学の同期生だった奥さまは
ころころとよく笑い、よく語り
そのそばに寄り添うように、にこにこといつも彼は立っていた。
幼い子供相手に手抜きなしで全力で遊ぶ姿。
彼の周りはいつも賑やかな笑い声が満ちていた。

穏やかで親切で、こうありたいと思う具現化のような人。

僕と出会った頃にはもうすでに、難しい癌の手術を終え
ばりばりと働いていた。
それから5年。

食事制限。
さまざまな良かれと思うことを積極的に取り入れ
禁煙は勿論、大好きだったお酒も我慢していた。
それでも少しずつ少しずつ、癌細胞は生き延びてきたのだ。

再発からひと月と少し。
彼は亡くなった。

覚悟はしていたと思う。
家族皆にこれからの事をしっかりたくし
最期の日は、大好きなアイスを奥さまと楽しく口にし、
その元気な様子に、病室を出て帰宅しようとする奥さまに向かい
「今まで長い間ありがとうね。」というのが最期の言葉であったという。

そのまま昏睡状態に陥り、静かに眠るように亡くなった。
穏やかな穏やかな死であったという。


僕も今長い闘病の途中にある。
友人には病院通いの入院仲間も多い。
こんな環境の所為だけでもないだろうが、葬儀に参列することが多い。

腹水もたまり、抗がん剤の治療も苦しいものであったと思う。
だがこんなに穏やかな死に顔を拝見したのは初めてだった。
かすかに微笑んでいるようにさえみえる。
死してもなお、こうありたいと思える見事な死というものはあるものだ。

若くしての死は、ご家族にどれだけの哀しみだとは思うが
やりたいことをやり遂げ、大好きな人に囲まれ、これほど愛し愛された人生。
僕には眩しいくらいに羨ましく思えた。

葬儀は多くの友人知人が押しかけ、焼香の後ににひとりずつ声をかけて行かれた。
大きな声で「ありがとうございました」「おせわになりました」と
震える声でかけられる言葉に、彼の人柄がよくわかる。
大好きな丹精した庭の花を棺に溢れるほどいっぱいに、彼は旅立った。


彼の訃報に接してもう10日ばかりだろうか。
未だに僕は彼の事が頭を離れない。
冷たい頬に触れても、彼がもういないということに頭がついてゆかない。
今まで友人の死に接すると、僕は次は自分ではないかと心が震えた。

でも初めて僕は思ったんだ。
僕はまだ生きている。
まだ自分の思うことをこうして自分の体を使って出来るじゃないか。

怯え悲観して絶望する時間も
楽しく出来ることをする時間も、
僕が自由にまだ選べるくらいには生きているじゃないか。


彼はきっと言うだろう。
「僕の時間は終わったけど、君の時間はまだあるじゃないか。」
「悔やまないように、精いっぱい生きてゆけよ。君が楽しめばいいんだよ。」



この記事を書き始めた時
雨をぬって西の空に久々の見事な夕焼けをのぞんだ。
ふと振り返ると
反対の東の空に大きな明るい虹が綺麗に半円を描いていた。

もう一度激しく強く彼を思った。
涙が止まらなかった。

それでも口元にはようやく笑みが浮かべることができた。


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根性なしのハニーハント [雑記]

無抵抗のまるまるしたミツバチをぽかすかと退治するイベント。
攻撃するとハチは黒くなり下に落ちて動かなくなる。

13年前初代リヴリーを戦闘で亡くした僕は
リヴリーを戦わすことはもうしないと誓った。
今回のようなイベントでは相手は抵抗なくやっつけられるので
リヴリーを喪う痛みはない。

でもなんか嫌なんだ。
自分の大事なものが、
無抵抗のものを一方的に殴ってアイテムを奪う、というこのシチュエーションが。

Flash終了を受けて、最近いろいろ大掲示板でぼそぼそ意見を言っている手前
流石に嫌だから参加しませーん、じゃ説得力もないなぁと
一度はやってみるかと今回参加させてもらいました。
なんとか盛り上げるきっかけをつかめるかなぁという気持ちもありましたから。

パークでは放浪ではいない白ハチがいるので
コンプリートするにはどうしてもここに出現するハチを取りに行かねばならない。
僕のリヴリーのレベルは909。
あんまり人気のないムシチョウの種族経験値で、上位にランキングされている。
一番弱い投石の技で2回でハチは落ちてしまう。
そりゃあ一緒に集まった飼い主さんもえーーってなるでしょう・・。
高レベルのリヴリーが独占しちゃうよーと涙ながらも訴えも
大掲示板で複数見ていたし。

一度に出現するハチは5匹。
集まったリヴリーは4匹~7匹ほど。
初心者レベルの方にも行き渡らせたいので
誰かが攻撃してくれた留め射しをするしかないから
1時間3回ほどのトライでおおよそ5個から7個のアイテムを収穫。
白ハチは15匹、赤ハチは25匹、青ハチは35匹、
一番よく出る黄ハチは95匹でコンプーリート出来るのだが
この時点でもう頭がくらくら・・。
どれだけの時間と手間で、この気の使う作業をすれば・・。

せめて放浪の時の出現数がもっとあれば奪い合いにならないのに・・。


こんな仕様で盛り上がるのか・・?

時間と根性の無い僕はもうこりごり・・。

今回はVIPにしよう・・。

「はちみつホットケーキ」はうちの子は喜ぶだろうしなぁ・・。

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おたんこなす [雑記]

駅に向かう途中の細い路地裏。
50m弱くらいの長さだろうか、車が一台通れる幅の道路がある。
便利がよいので、駅に行く人や駐輪場に停めに行く人たちが
時間を選ばずいつも数人歩いている。
両脇が有料の駐車場であるため、まあ反対側から車が入ってきても
逃げ場がなく全く通れない、ということではないが
駐車場が満車であったりすると、車同士のすれ違いはかなり厳しい。
両入り口ともミラーはあるし、路地裏といえども直線なわけだから
侵入すればつまっちゃうな、というのは普通解るので
よほど強引に侵入しない限りは、お互いの譲り合いでトラブルにはならない。

先日たまたまこの道を歩いていた時
甲高い若い男性の声で「この、おたんこなすが~~っ!!」という罵声が聞こえた。
見れば僕の向かっていた方角の出口付近で、車が二台身動き取れずにいるようだ。
位置から言って、叫んだ男性の車の方が後から侵入してきたのは明らかだったが
反対側から僕の脇を抜いて進んだ車は、年配の男女が乗っていたようで
運転していたのはご婦人の方だった。
なんとか車を切り返そうと、歩いている人の見守る中
バックしたりハンドルを切ったり、見るからに危なっかしい。

若い兄ちゃん、バックしてやれよーと誰もが思ったと思うが
すでに兄ちゃんの後ろの侵入口には、3台4台ほど車が並んでしまっている。
沢山の見物客の中での
混乱と羞恥の中での思わず出てしまった「おたんこなすー」の一言だったと思うが
これには、この車の所為で歩みを止めさせられていた通行者の
一斉の失笑をかってしまった。

まあ、間抜けとかノロマであるとかの意味の罵声ではあるが
この言葉を最後に耳にしたのはいったいいつだったろうか。
まして20歳過ぎたばかりくらいの男性が使うのを初めて聞いた。

「おたんこなす」は「おたんちん」から転化した言葉といわれる。
そもそもは遊郭などで嫌な客を表す隠語だったと聞く。

「馬鹿やろう」でも「阿呆」でも「間抜け」や「鈍間」でもなく「おたんこなす」。
勿論、自分の祖父母くらいの年配者に向かってとんでもなく失礼なことだし
まして非は若者の方にあると思える。
頬を赤らめて、汗をいっぱいかきながら運転していたご婦人には申し訳ないが
このなんとも子供っぽいその場にそぐわない言葉に
足止めされていた見物客たちはどっと笑った。

結局若い兄さんは、そこで見兼ねたらしい強面の労務者風の男性に
叱られながらも誘導してもらい、無事2台はすれ違って反対の方向へと走り去った。

言葉は生き物だと思う。
同じ状況で気持ちを伝えるのも、言葉のチョイスを間違えると取り返しのつかぬ事態にもなる。
きっとこの青年は、親やもしかしたら祖父母にこういわれて育ってきたのかもしれない。
決して褒められた言葉ではないが
語彙が乏しくなったと言われる昨今、もっと殺伐とした言葉しか聞かなくなった罵声も
こんな言葉一つでふっと冷静に返れるならそう悪いものじゃないかな、と感じてしまった。

どうぞみなさまも事故のないように。

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おわりのはじまり [雑記]

愛着だなぁ、と思う。

今の事務局にFlash移行の力と活力があるのか。


今回の事でつけ刃的に調べたところによると
Flashは今主流のMTML5のように信頼性が高いものではないらしい。
ネット上では重くセキュリティ面の脆弱性もよく問題視されていたし
故ジョブス氏はいちはやくFlashのスマホへの導入を見合わせたとも聞く。
地上波放送がデジタル放送に切り替えられたように
今の流れではFlashの終焉は致し方ないこととも頷ける。

ただ問題はゲームなのだ。
リヴリーアイランドなのだ。

育成してゆくのを目的で始められた
あったかくも優しいコミュニュティーツールを
美しくも愛らしい毎日の歓びとなっていた場を
殺伐とした殺戮や戦いの日々ではない穏やかなゲームを
永久に喪ってしまうのではないか・・という

ゲーム業界の稀有なる存在なだけに大きな損失になると思う。

これは長い時間をかけて飼い主とともに作られてきた、大切な財産だと思う。



これを移行できるのは、事務局の情熱だけだ。
護りたいという熱い想いだけなのだ。


あと3年。
されど3年。



僕は何が出来るだろうか。


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大好きなリヴリーアイランドの住人として。 [雑記]

不具合のメンテが始まって5日目。

大掲示板をみると憂える声で溢れている。

自分も先日のWindows10のedgeの強制更新で
すっかり使い勝手が悪くなったPCだから言うわけではないが

そりゃあ不具合もあるでしょう。

15年間の長い間、歴代のOSを乗り越え
それに沿うよう調整し調整し、遊べるように頑張ってきてくれていたのだと思う。

すぐに停まってしまったり、画面が真っ白になってしまったり
それでも何とか先週までは騙し騙しでも動いてくれていた。

だが今回は様相が違う。
あきらかにその場限りのメンテだからすぐに元の不具合に戻ってしまう。
しかも何も経緯の説明や、早めの不具合のためのメンテナンス予定の説明がないから
ユーザーには不安しかない。

おりしもMicrosoft社の方で3年後にFlashの終焉のニュースが伝えられたばかりだ。

運営も今まで何度か変わってきていた。
それほど思い入れはないのかもしれない。
ただのお金稼ぎのサイトのひとつだ、と揶揄する人も多い。
ただ積極的に研究発表会へ参加できた僕は、
直接スタッフの人たちと会うことが出来た。
彼らも僕たち同様、とてもリヴリーを大事に可愛く思ってくれていたと信じたい。

僕はこのリヴリーアイランドに13年ほど住んでいた。
今ここの住人は、僕のように長くここにいて
リヴリーそのものに愛着のある飼い主も多いと思う。
あかちゃんが生まれて、成長して義務教育を終えるくらいの年月。
自分の入院でどうしてもインできなかった時も
友人たちに支えられ生き延びてこられた大事なリヴリーは
もはや0と1の羅列で作られたものではなく
生活の一部となっていたことに気づく。
数カ月ぶりに目にした元気なわが子に、しばらく涙が止まらなかった。

そんな子を、こんな形で終わらせるのは心がどうしても納得できない。
ユーザーの気持ちをないがしろにして、逆なでするような
事務局の対応が納得できない。

不具合があったことは経験上仕方がないことだと僕は思う。
ただ問題なのはその後の対応だ。
説明してもどうせわからないだろう、というのは失礼な話だ。
いったい今何が起こって、
システムの移行は可能なのか、
それによって今後どうして行くつもりなのか
そもそもメンテをいれるつもりなら、最低でも前日までにユーザーに報告すべきだ。
それによってこちらも動けることも多々あるのだから。



勘違いしないでほしい。
僕らは運営を責めたいんじゃない。
ただ、リヴリーを活かして続けたいだけなんだ。


切に切に願う

僕は納得をしたいんだ。


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エスカレーターの片側空け、という習慣。 [雑記]

僕はよく駅を利用する。

最近は当たり前のように上り下りのエスカレーターが各駅にあり
エレベーターも列を作って乗り込むのもよく見る風景だ。

歩行が困難で、このところ杖に頼って歩くようになって特に思うようになった。

「エスカレーターで脇を抜けて歩かれるのは、怖い。」

元気な時は健脚でならした僕ではあるのだが
病を経て歩行困難の上、腹に傷を持ち、
指もうまく使えなくなり、オマケに過度の貧血持ち。
身体的にはおそらく150歳くらいな体力で
しっかりエスカレーターの手すりに掴まってはいるものの、ぽんと肩を押されただけで
奈落の底へ落ちて行く恐怖がある。

一度かなり空いていた下りのエスカレーターの半ばほどで
軽い貧血を起こしたタイミングで、後ろから横を歩いて来たサラリーマン風の男性の足に杖が当たり
手から叩き落とされた杖だけが、階段の下まで落ちるという事があった。
僕はというとしゃがみこんで手すりにしがみついたおかげで、転落は免れたが
もし下に誰か、まして幼い子でもいたらと思うとぞっとした。

そのサラリーマン風の男性は、走って杖を拾い上げ、
また走って僕のところまで戻ってきて、平謝りに謝罪をしてくれた。

なぜ片側を空けて乗ることが、マナーのように言われるのだろう。
エスカレーター会社の人も、
片側だけに乗ることはバランス的にも早く壊れやすく、
そもそも歩くようには設計されていないので
とても危険だと盛んにPRしていた。

駅の混雑緩和のため・・という人もいるが
片側だけの一列に並ぶための混雑なら、
初めから二人ずつ乗れば2倍速く進むんじゃないだろうか。

確かにすべての駅に階段と、エレベーターがあるわけではない。
急いでいる人は階段行きなさい、といえない事情もあるだろう。



一昨日の病院の帰り、赤ちゃんを前に抱っこ紐でくくった若いお母さんが
件の駅のエスカレーターの空き側を、高いサンダルのかかとを鳴らしながら降りて行った。
もしひっかかって転倒して転落したら、まず一番のダメージはあの赤ちゃんだろうな、と
そう思いながらも、片側を開けて通らせてしまった僕も
その時は同罪だな‥と思ってしまった。



エスカレーターの片側を空けているということは、マナーじゃないと思う。
マナーというのは、周りの人に迷惑をかけないように忖度をすることだ。
元気で急ぎたい人の気持ちを慮ることではなく
年配者や身体的に不自由な人などの、気持ちを推し量ることこそがマナーじゃないだろうか。
狭く、動いているものに乗っている不安定な状態な人の横を、体をぶつけながら通るほどのことが
何故マナーとなったのかの方が不思議だ。

これは習慣でしかないと思う。
習慣は頭で考えれば、きっとなおせて行けるものだと僕は思う。


遅れそうな約束。
行ってしまいそうな電車。


それは果たして、誰かに大きな怪我や
取り返しのつかないことと引き換えにしてでも大事な事なのか。

僕も含め、頭でまず思考してみたいと思う。


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ありがとうチェスター [雑記]

今朝訃報が入った。
かねてから好きでよく聴いていたバンドのボーカルが亡くなった。
自殺であったらしい。
享年41歳。

5月に親友を亡くし、薬物やアルコール依存もあったという。

秋には日本でのライヴもあり、
ようやくチケットをとれたんだと大喜びしていた友と
涙もなく絶句した。

たとえようもない虚無感。
やりきれない絶望感。

ああ、この感じを僕は何度も知っている。

夢を叶えられなくて、病気とそのあとの想像される結果に恐怖して、
生活苦で、人間関係に疲れ果て、自分の居場所を見いだせずに・・。

僕の知人たちは僕の人生から退場してしまった。

その度に残されたものは問うのだ。
自分の無力さに絶望しながら、僕に何かできたのではなかったのか・・と。

だが悲しいことに、死のうとする強い意志をもったものを止めるすべは
どんなに親しい間柄でも、家族でもありはしないのだ。

その閉じた心に届くまで、何度も何度も呼びかけて、
自分にとってその人がどれだけ大事で必要であるかわかってもらえるまで
聴いてもらうしかないのだ。


彼の情感溢れる声はもう聴けない。
彼の思想、彼の哀しみ、彼の歓び・・・
美しい時間をくれた彼はもういないのだ。


彼を奪った彼を恨む。

それでも

ああ・・それでも


沢山の美しい刻を与えてくれた彼に
僕は心から感謝をしよう


チェスター。

寂しいよ。

会いたいよ。


でも沢山頑張ったんだよね。


どうか安らかに。




いつかきっとまた会える時を楽しみに。
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おひさしぶりです(入院のこと) [雑記]

今月初めに、一年ぶりに更新しました。
まったくもってご無沙汰しております。

お客様の少ない僕のところですが
自分の記憶も怪しげになってきたため、
自分の記録として近況報告をすこし。

一年前の入院より、ただ苦痛に耐えるだけの毎日でしたが
遂に強い痛み止めも効かなくなり
七転八倒の末、意識を喪う数日を経て
流石にこれ以上は死んじゃうヤツだな・・と救急車を呼んだのが
八月の終わりの深夜。

自力で外まで這い出るも、救急車の中で七転八倒。
病院に着いて診察を受けるも、すざましい苦痛で意識は朦朧。
痛み止めを打ってもらうも、まったく効かず、これ以上は心臓が持たないと
次の痛み止めの時間までの地獄のような時間・・。
むしろもう殺してくれ、楽にしてくれと真剣に思ってしまうものでした。

それから様々な検査が始まり、
結果、無理と言われた手術をやらない事には、このままでは三日ももたないと
どうせだめなら、手術をやってみようと
家族が呼ばれ、緊急に様々なジャンルの医師を招集され
日をまたぎ、3度にわたる手術を敢行。

不安材料はありすぎる手術だった。
ひどすぎる貧血状態。
免疫力や抵抗力の低下。
そもそも腹になんども刃を入れているものだから
もう腹を開く場所がないw
医者の方も、異例中の異例だったそうで
家族も僕も、一応覚悟はしておいてくださいと言い渡され
僕は点滴の管だらけの中、遺書を書くこととなる。
もともと持っている血液の異常の所為で、貧血が深刻になり
多量の輸血を行いながら、腹の腫瘍を取るのだが、
癒着もひどく、他の臓器を傷つけないためすべてを取り去ることは不可能だった。
一部はもうすでに内臓が壊死して持ったら崩れてしまったそうだ。

意識がもどったのは奇跡のようなものだった。
的確な麻酔のスタッフと、執刀医の神業、見ず知らずの多くの人からの献血
支えてくれた家族や医療スタッフ
それらがあって初めて、僕の手術は行なうことが出来た。
行なうことで、喪うはずだった命をもう一度
少しだけでも繋ぐことが出来た。

腹の傷は大きく、弧を描くようにつけられた。
取り除かれた内臓と腫瘍は2kgはあったそうだ。
手術前に言われた通り、抵抗力の無さと免疫力がないため
しっかり感染症を起こし、抗生剤の飲み薬も効かないために
せっかく縫い止めた医療用のホッチキス(?)を全部取って、開きっぱなしにされ
広がった傷は、大型の獣につけられた爪痕のようだ。
それを見るたび、最大の努力を惜しまず頑張ってくれた医療スタッフと
支え続け、沢山泣かせてしまった姉や友を、
僕は墓場まで忘れない事だろう。
おまけに肺血栓も出来、
重度の貧血も深刻で、輸血はしばらく続けられることとなった。

まさに満身創痍。

上げ膳据え膳の入院生活は、ひと月以上に及んだが
医療でできることはもう無く、あとは自分の体力と時間だけになったので
退院を願い出た。

それからまったく萎えてしまった足を鍛えるため、
毎日少しずつ歩行練習をはじめる。
今月のはじめくらいまで、椅子に座ることすら苦痛だったのが
ようやくここにも来られるように。

あの絶望的な痛みが失われたせいで、今はすっかり落ち着いています。

入院中、のぞき込んだ鏡に映っていた己の顔を見て愕然としました。
痛みはこれだけ人相を変えてしまうのか。
苦痛は人間の尊厳すら奪うものだと、新めて考えます。

僕の残った腫瘍はまたいつ悪性化するかわかりません。
そうなるともう手術すら不可能になるでしょう。
でもそれまでは、今少し時間がもらえました。

僕にはまだやることが残っているようですねw

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