SSブログ

リヴリー小説 中編 『七夕のうた』 [創作]

ぴかぴかだったお陽さまが、だんだん黒い雲に覆われてきました。

ノドくんは心配そうに空を見上げました。

「今日はたなばたさまなのになぁ・・。」

一緒にお家に戻ろうとしていたトビネのイェルクッシェくんも、鼻を空に突き上げました。

「くんくんくん。お水の匂いがするね。雨が降るのかなぁ。」

そのとき、黒い小舟がすうっと空から下りてきました。

「わあっ!!」ノドくんが腰を抜かして

「わあぁぁっ!」イェルクッシェくんは喜んで飛び跳ねました。


小舟には灰色のフードをすっぽりと被った人が、長い櫂で風を切るように漕いでいました。

「すごいなぁ!空を飛ぶお舟なんて、僕初めて見た!
おじさん、のせて、のせて!!」

不思議な小舟の船頭さんが手を差し伸べると、ノドくんとイェルクッシェくんは船の上にいました。

「わあっ!魔法みたいだね!僕たちお空を飛んでいるよ!」

はしゃぐイェルクッシェくんの横で、お口だけぱくぱくしていたノドくんは
慌てて小舟の下を覗きこみました。

「どこ・・?ここ・・どこ?」

「今日は一年に一度だけ、天帝さまに会う事が出来る日なのです。
あいにくこれから大雨になって、みなが川を渡って会いに行く事が出来なくなるので
私は手伝ってくれるカササギたちを連れに来たのですよ。」

ノドくんとイェルクッシェくんが見ると、
無数のカササギたちが、小舟の後ろをついて飛んで来ています。
上から見ているふたりには、まるで大きな雲がゆっくり湧いて流れているように見えました。

小舟は暮れなずむオレンジ色の空をゆっくりと進んで行きます。
オレンジ色がやがて藍色に変わって行く頃、
イエルクッシェくんの大きなお耳がぴくりと動きました。

「あれ?音楽が聞こえるよ?」

ノドくんが耳を澄ますと、薄いガラスが微かに触れ合うような、澄んだ音が聞こえてきました。
その音が様々な高さで重なり合って、不思議な音楽を奏でているようでした。
ノドくんはクリスマスの天使さまのお歌みたいだな、と思いました。


小舟は涼やかな風に乗って、光が溢れる大きな湖畔にとまりました。
先ほどの柔らかな音はこの湖から絶え間なく流れていました。

「湖の中にお星様がいっぱいだっ!みてみてっ!」

ノドくんが湖の中を覗き込むと叫びました。

「あそこに赤ちゃんのお星様もいるよっ!
あんなに小さくて、消えてしまいそうだぁ。」

その声に身を乗り出すように船底を覗きこんだイェルクッシェくんが、大きな声で言いました。

櫂を船底にしまいこんでいた灰色の船頭が、被っていたフードを降ろすと
思いがけず年若い少年の顔が現われました。

「ここは魂が休む場所。
小さくて弱い光は、赤ちゃんじゃなくて
地上に生まれた時に、悲しみや恨みや憎しみなどに囚われて、
魂の本来の輝きが喪われてしまったものたちです。
自分が造ってしまった心の重みで、湖の水底から動けなくなってしまっているんですよ。」

話している間にも、ひと際明るい光たちがどんどん小舟の周りに集まりだしていました。
元気のいい光のいくつかは水から飛び出して、水面をぴょんぴょんすべるように跳ね出しています。
それは時々ぶつかり合って、高い澄んだ音を水面に響かせていました。
気がつくと、水の中でも互いに光は触れ合って、やわらかな音が聞こえていました。
それがいくつもいくつも重なり合って、この澄み切った音楽を奏でていたのでした。
イェルクッシェくんもノドくんも、この不思議で美しい音楽にむずむずと踊りだしたくなりました。

その時、少年は祈るように天に両手を掲げました。
するとそれを合図のように、無数のカササギたちが少年とノドくんたちの頭上を越えて
一斉に湖の上空に舞い上がりました。
それはカササギで出来た、大きな大きな天まで届く橋でした。
少年が櫂で漕ぎ出だすと、
舟はまたふわりと、そのカササギの橋の上を滑るようにすすんでゆきます。
その後を、風にそよぐ帯のように長く長く無数の光がついてきます。

頬に涼しい風が当たり、ノドくんとイェルクッシェくんは思わず目を細めます。
その周りにもいくつかの光が、じゃれるように飛び交って、ちりちりとかそけき音を奏でています。

間もなく舟は空に浮かぶ大きな島、カササギたちの先頭に着きました。
舟はふわりと島の大きな門をくぐりぬけて止まると、
光たちが舟を追い抜いて次々に島の門をくぐります。
イェルクッシェくんとノドくんも舟から飛び降りて島の上に立ちました。

するとどうでしょう!
光たちが、まるで火がついた紙がチロチロと燃えるのを逆再生したように
次々と形を現わしはじめました。
ノドくんの目の前で、光のひとつから大きな足がにゅうっと伸びると、
だんだんに体が現われ、頭が現われ
最後に大きく伸びをしたオーガの指先に輝きを残して、消えてゆきました。
「すごいなぁ!」
ノドくんは躍り上がってぱちぱちと手をたたきました。
気がつけば、周りは色んな種類のリヴリーがいっぱいです。
姿が現れると、リヴリーたちは抱き合ったり、笑いあったり、賑やかになってきました。

「ノドくんっ!久しぶりねっ!」
急に呼びかけられてびっくりしたノドくんが振り向くと、
優しい桃色のスナイロユンクが腰に手を当ててにこにこと笑ってました。
「で・・でぴぴねえさん・・・?」
でぴぴさんは上を向いてあはははははと笑いました。
「元気そうでうれしいわwちっとも変わらないわね。」
ノドくんは思わずでぴぴさんの手を、しっかりと両手で握りしめました。
嬉しさと懐かしさで胸がいっぱいになり、イェルクッシェくんに知らせようときょろきょろ探すと
遠くでイェルクッシェくんは、小さな灰色のピグミーと手を取り合って踊っていました。

そのノドくんの後ろから、どんっと抱きついたものがいます。
「わ、わ、わ、わ、・・。!!!!ブラックドックくんっ!!」
「ノドくん。やっと会えた!」
「ブラックドックくん、もう痛くない?大丈夫なの?」
「ほらっ!みてっ!」
ブラックドックはくるくるとノドくんの周りを走りました。
二人は顔を見合わせて笑いあうと、しっかり抱き合いました。
「僕も・・とっても会いたかったよ・・。僕ね・・僕ね・・。」
ノドくんはぽろぽろと涙が溢れました。
ブラックドックはうんうんと頷きました。
「解っているよ、ノドくん。ありがとうね?」

「さあ、行きましょうか?」
でぴぴさんは二人をにこにこ見つめながら言いました。
「行く?どこに?」
ブラックドックが代わりにこたえます。
「天帝さまの所だよ?
僕らね、また生まれさせてもらえるんだ。
新しい飼い主さんのところに行くものもいるし、
前の飼い主さんが呼んでくれるのを待っているものもいるんだ。
僕らの気持ちと飼い主さんの気持ちが重なった時にね?
初めて僕らはまた地上で暮らせるようになるんだ。」
でぴぴさんが続けます。
「今日それが天帝さまの前で決められるの。」

3匹が話している間も、ノドくんは懐かしいお友達たちに声をかけてもらっていました。
ぽんとハイタッチするもの、ぎゅうっと抱きしめてくるもの
頭をくしゃくくしゃとさせてゆくもの、手を握りしめて涙ぐむもの・・。
どのお顔もノドくんにとっては忘れ得ない大事なものでした。

しばらく下を向いていたノドくんは、小さな声でブラックドックくんに尋ねました。
「ブラックドックくんは、新しい飼い主さんの所に行くの?」
ブラックドックはにっこりと笑いました。
「僕は前の飼い主さんの気持ち待ちなんだ。」
ノドくんはびっくりしてブラックドックくんを見つめました。
「だって・・・飼い主さん来なくなっちゃったんでしょう?
・・それに・・・戦闘で君は・・・。」
「ジャスミンさんの飼い主さんみたいに優しくて、ちゃんと毎日忘れずに来てくれてご飯もくれて
島の隅々まで気を使ってくれる飼い主さんには、そりゃ憧れるよ?」
ブラックドックは困ったように少し眉をよせましたが、はっきりといいました。
「でも・・僕はあの時の飼い主さんが好きなんだよ。」
「そうなんだね・・。」
ノドくんもふと、自分の飼い主の事を思いました。
「世話の焼ける飼い主も、ほっとけないね・・・。」
ブラックドックくんとでぴぴさんは、
ノドくんの実感がこもった言葉に顔を見合わせてくすりと笑いました。

天帝さまは、とてもお歳を召しているようですが
きらきらとした瞳と優しそうな口もとの方でした。
そばに来るリヴリーたち一匹一匹の顔を覗きこみ、頭を撫でて
耳元で話しかけていました。
ノドくんは以前見た、ミュラー博士にちょっと似てらっしゃるなぁと首をかしげました。

「僕たちも行って来るねっ!」
ブラックドックくんとでぴぴさんは少し緊張して天帝さまの前で挨拶をしました。
天帝さまはでぴぴさんの耳元で何か囁くと、でぴぴさんの長いお耳が寂しそうに下がりました。
でもにっこりと笑いながら深く天帝さまに頭を下げてお辞儀をしました。
ブラックドックくんは、緊張のあまりシッポも足もつんつんにつっぱりながら、
天帝さまを見あげていますと、天帝さまは優しく彼の頭に手を置いて、
にっこりと笑いながらうんうんと頷きました。
ブラックドックくんの青い目が大きく見開くと、しばらく天帝さまのお顔をみつめました。
そして何度も天帝さまにお辞儀をすると、ふらふらとノドくんの所に戻ってきました。
「ノドくん・・。僕ね、僕ね?また生まれていいって・・。僕、飼い主さんの所に、行けるんだって・・。」
ノドくんはぎゅううっとブラックドックくんを抱きしめました。
「すごいっ!よかったねっ!飼い主さんが呼んでくれたんだねっ!よかったねぇw
また僕ら遊べるねっ!」
「うん・・。うん・・。僕・・すごく…嬉しい・・。」
でぴぴさんはその二人をにこにこと見ながらいいました。
「私はまだだったわ。でもね?私も諦めないで待っているんだから、きっと待っていてね?」
ノドくんはもう一度でぴぴさんの手を、力いっぱい両手で握りしめました。
「僕、ずっと忘れていなかったよ?ずっと待っているよ?きっとだよ?」
でぴぴさんの目にもうっすらと涙が浮かびました。
「ありがとう、ノドくん。」

澄み切った鐘の音が島に響きました。
皆んな笑ったり涙ぐんだり、それでも幸せそうに舟に戻ってゆきます。

「ノドくん。」
でぴぴさんが門の手前で立ち止まりました。
「私たちはここや湖で幸せに元気に休ませてもらっているわ。
そちらの世界の人が想い出してくれるとね?
その姿が映像になって見る事が出来るの。
だから寂しい事も悲しい事もないのだけれど、
こうして体を持って触れたり話せたり、笑ったり出来る事って
とても貴重で嬉しくて、素晴らしい事なのよ?
だからね、いつも私は挫けそうになっても、辛くなってもね?
大好きな人の所で暮らしたいと思っているわ。」

でぴぴさんは少し伸びあがって、ノドくんの頭をそっと撫でました。
「大事にしてね?今の絆を。」

ノドくんは何度も頷きました。
何か話すと涙が止まらなくなりそうで、
喉元にこみあげてくる塊を我慢して、お口をぎゅうっと結びました。
ブラックドックくんも微笑みました。
「僕は生まれた時に今までの記憶が無くなってしまうんだって。
でもノドくん。きっと僕また会いに行くよ。
またお友達になってね?きっとだよ?」
「うん。大丈夫。僕覚えているもの。
きっと君をみつけるよ?
絶対にお友達にまたなろうね?」
ノドくんは、そうようやくとぎれとぎれにこたえました。
でぴぴさんとブラックドックくんはにっこりと笑いました。
「さあ、もどりましょう?」

でぴぴさんの声に門をくぐると、二人はちかちかと輝く光に戻りました。
舟の上に姿を留めているのは、灰色の少年とノドくんと、イェルクッシェくんだけになりました。
イェルクッシェくんは島の天帝さまに大きく手を降りました。
「ばいば~~~いっ!!」
天帝さまはこちらを見あげ、手を上げてにっこりと笑いかけました。
ノドくんも手を一生懸命振りました。

少年が櫂を持つと、舟はゆっくりとカササギの上を滑ります。
光る湖に着くと、光たちがまた静かに湖の底に沈んでゆきます。
最後の最後までノドくんとイェルクッシェくんの周りを飛び交っていた光も
やがて湖の底に戻りました。

「さあ、君たちを元の場所へ送ろうね?」
いつまでも湖に目を凝らす二人に
少年はそっと声をかけると、再び櫂を漕いで空に舞い上がりました。
カササギたちも散り散りに飛び去ってゆきます。

「みんな元気だったね?」
イェルクッシェくんがぽつりと呟きました。
ノドくんが頷きます。
「また、会えるね?」
ノドくんの目にまた涙がこみ上げてきましたが、大きく頷きました。
「それなら、いいんだぁ!」
イェルクッシェくんは拳を天に掲げました。

空の雨雲の切れ間から、きらきらと天の川が顔をだしました。

二人とも同時に、
自分たちの飼い主さんのところに戻ったら、
思いっきりぎゅううっと抱きしめなくちゃあ、と思いました。



今夜は七夕さま。
一年に一度の特別な夜でした。

nice!(13)  コメント(9)  トラックバック(0) 
共通テーマ:LivlyIsland

nice! 13

コメント 9

xephon

takehikoさんこんにちは。

ノド君と悲しいお別れをしたブラックドッグ君にまた会えましたね。

イェルクッシェもリリアン王子に再会できたようです。

takehikoさんのお書きになるお話は表現が軟らかく美しく、押し付けない耳障りの良い声で聞こえます。

すんなり読んでそのまま泣いてしまいました。

イェルクッシェは説明がへたなので時々僕によくわからない話をしますけれど、こういった体験をいっぱいしているのかもしれません。


by xephon (2010-07-07 15:03) 

takehiko

>xephonさん

早速来て下さってのコメント、いつもありがとうございます。

ずっとずっと長い間、ノドくんの心の中にあった哀しみが
ようやくひとつ昇華したかな・・?w
今まで関わってくれていた、沢山の彼の友人たちが、
また元気に楽しくノドくんの所に来てくれると嬉しいです。

実は・・去年の七夕にあげるつもりが、どうしても続きが書く事が出来ずに
何だかまったく違う話になってしまったものです・・・。
違うどころか・・
もうすでに七夕とはかけ離れてしまってはいまいか・・?

結局僕の書くものは、
ノドくんや彼の友人たちが「話したい事」を
いつの間にか語らされているような気が・・・。

牽牛さまと織姫さまのたった一日の
甘やかな逢瀬を期待してらして読まれた方、

申し訳ありませんでした・・orz
by takehiko (2010-07-07 16:37) 

ポトモ

さすがノドッチwwww
おもしろいなぁ・・・

二人とも出会えてよかったねえ・・・

ノドッチ今度の研究会で出してみれば??(小説)
by ポトモ (2010-07-09 20:19) 

takehiko

>ポトモくん。

お忙しい時によく来て下さいました^^
面白いと思ってくださっただけで、書いた甲斐があるというものw

文にしても絵にしても
ある程度腹を据えてかかないと、中々進まないものですね^^;
今度こそはもっと早くから準備してかくぞーっ!
by takehiko (2010-07-10 23:22) 

儚空 未羽衣

初めまして、こんにちは!
先日はnice・コメントありがとうございました(*´ω`*)!
あたしは絵は描けますが、takehikoさんみたいに素敵な小説が
書けないんですよね><
キャラクターがイキイキしていて、本当に素敵ですvv

あたしもそんな風に書いてみたいです(*´ω`*)

by 儚空 未羽衣 (2010-07-12 13:48) 

takehiko

>儚空 未羽衣さま

コメントありがとうございます。
何よりの励みとなります。

文は絵の視覚的なものと違い
読んで下さる方の想像力と読解力によるべきものです。
お褒め頂くと、まったくもってお恥ずかしい限りです。

カタツムリ並みの遅さのブログですが
どうぞ懲りずにまた来て下さると嬉しいです^^
by takehiko (2010-07-14 00:07) 

LAYLY

何度も何度もお騒がせしてほんとにすみません;;
この2,3日風邪ひいてしまってぼーっとしてまして・・・。
ああ、言い訳がましい・・・(-_-;)今度こそ!

とてもきれいなお話ですね^^
全体的にきらきらしていて、それぞれ情景が浮かびます。
絵が描ければなぁ、描いてみたいですねぇ、悔しいです^^;

個人的に夕暮れのオレンジと藍色が混ざった空の色が好きなので、
「オレンジ色がやがて藍色に変わって行く頃」
この表現特に好きですw

ノド君がブラックドック君に再開した時、嬉しい気持ちと、自分が嘘ついちゃったことと、色々複雑な気持ちが込み上げてきたんでしょうね…。
でもブラックドック君もそんなノド君の気持ちを全て理解していたようですね^^
ノド君の棘もきれいに抜けたようで良かったです!

その後ブラックドック君はどうしているのかなぁ…?
大好きな飼い主さんと幸せに暮らしているといいのですが…。
うちにもブラックドックいますけど…まさか、ね^^;

by LAYLY (2014-11-21 17:21) 

takehiko

>LAYLY さま
体調のお悪い時に、何度もありがとうございました。
七夕さまのきらきらしたイメージが伝わっていただけて
とても嬉しいです。

ノドくんは、あちら側に行ってしまった友人の事を
以前はあまり話したがらなかったのですが
急にみんな元気だから僕も元気なんだよーなどと言いだしたものですから
尋ねてみたら、こんなお話しをしてくれました^^

大好きなブラックドッグくんは今度はどの種類のリヴリーになったのでしょうか。
でもどんな種類になっても、お互いに気づかなくても
きっとノドくんのお友だちでいてくれると、僕は思っています^^
by takehiko (2014-11-22 01:47) 

LAYLY

こちらこそお手を煩わせてしまい、申し訳ありませんでしたm(__)m
いつもお心のこもったお返事を下さり、ありがとうございます^^
でも無理はなさらないでくださいね?
勝手に思ったことを書かいているだけですので^^;
本当に楽しく拝見させて頂いてます(^^♪

by LAYLY (2014-11-22 20:13) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。